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西畑 - 人形芝居
saibata - dekosibai 
       「平成 14年 10月1日」  高知市指定 民俗文化財指定される。
       「所在地」 高知市春の町西畑

              


解説

 西畑人形は、明治12(1879)年頃に、当時の西畑村で作られた人形です。 土佐では人形を「デコ」といい、人形芝居を「デコ芝居」といいました。

 この人形は一人使いで、 「指人形の差し込み式と差し人形(棒使い人形)」 という形式ですが、その特徴は、 「差し金」 とよばれる細い針金のような棒を人形の手につけ、
それで人形の腕を操作することです。  この差し金使いの技法は独自に編み出されたもので、 これによってあたかも人間のように動くその精巧さに、
「空気人形」などと賛辞が寄せられたといいます。   この人形を使った人形芝居は、はじめは西畑村やその近郊の芸事好きが集まって行われていましたが、
のちに県内各地で三十以上の芝居の座ができるほどの広がりを見せ、なかには関西や九州へ巡業に行くなど、専業化する座もありました。
また、演目も浄瑠璃や歌舞伎のほか、 大正期からは浪曲なども取り入れ、大衆芸能として盛んに行われ、大変な人気を博しました。
戦後は後継者もなく衰退していましたが、現在では地元の保存会によって伝承されるようになっています。

 近年では人形の独特の操作技法が、研究者によって「世界的な人形操作技法の本流」といわれるなど、高い評価を受けています。



 写真をクリックで、人形芝居の模様を大きな画像でご覧頂けます。 
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  住所  高知県高知市春野町西畑
  会長  片山 隆   連絡先 
  会員  




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